FAQ
以下ゼミについてよくある質問をまとめてみました。
※ゼミの雰囲気等についてはLIFEのページに詳細が書かれているので、そちらをご覧下さい。
この他に質問などある方は、ゼミ説明会の個別説明会だけでなく、
【よくある質問一覧】
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ゼミの研究分野の1つである「比較制度分析」について具体的なイメージを持てないです。
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2年間で具体的にどのようなことをやるのか教えてください。
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入ゼミの参考などに、三田論を拝見したいのですが、どうしたらいいでしょうか。
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先生がどのような授業をされているのか興味があります。授業を聞くことはできますか?
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ゼミには興味があるのですが、勉強の負担が重そうでバイト、サークル活動と両立するか心配です。
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体育会に入っていますが、両立は可能でしょうか。
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大学院進学を考えているのですが。
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留学を考えているのですが。
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留学については、3年生の夏から1年間の留学をし、帰国は、3年生の秋学期から始めるのではなく、4年の秋学期に遡及して、卒業することは可能でしょうか。
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日吉で経済学をちゃんと勉強していなかった(又は単位を落とした)のですが、ゼミに入りたいです。可能でしょうか。成績はどのくらい重視されますか?
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英語の力を伸ばしたいと思っているのですがTOEICの点もそれほど高くなく、ゼミでついていけるか心配です。
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留年・浪人しているのですが、ゼミに入ることはできますか?
01
ゼミの研究分野の1つである「比較制度分析」について具体的なイメージを持てないです。
あまり難しく考える必要はありません。「応用ミクロ経済学+国際比較」と理解してもらえればと思います。ゲーム理論、情報の経済学を含む応用ミクロ経済学はこの半世紀で最も発展した経済学分野の一つであり、ノーベル経済学賞も輩出している分野です。世の中の仕組みや制度の分析を行う上で大変強力なツールで企業に就職してからも役に立つます。こうした土台に立って、経済の分野を中心に様々な仕組みや制度が国際的になぜ異なるかを追求するのが比較制度分析です。
別の言い方をすれば、比較制度分析は、制度や政策などを、(国際)比較を施すことで、その相違点を顕在化し、それに対してゲーム理論や応用ミクロ経済学を使って分析する。そして制度の背景にある文化などをも加味した上で、根源的な原因を見極めるといったアプローチです。
➡つまり、比較制度分析というアプローチを学ぶことで、様々な経済事象を、一つの手法・考え方で分析し、理解できるようになるのです。
我々の生活に落とし込んで考えてみましょう。
「エスカレーターの並び方」
例えば、東京と大阪ではエスカレーターの並び方が違います。急ぐ人のために東京では左に並び、大阪では右に並びます。それらの並び方は、人々の間で常識になっています。その背景にはゲーム理論でいうところの『こういう並び方をすればいい』という、人々の戦略が異なる「均衡」(安定した行動パターン)としてそれぞれの場所に生じており、それに伴って人々の中により一層予想が形成されていきます。さらに並び方が常識になっていき、並び方という文化が形成されていくのです。
このように、人々の間で生じる文化や常識をも分析していくのが、比較制度分析なのです。
ゼミ生が比較制度分析を解説した資料がこちらですので是非参照お願いします!
02
2年間で具体的にどのようなことをやるのか教えてください。
3つの大きな柱があります。
(1)基礎学力・プレゼン力・応答力を鍛えるための世界標準の教科書等を使った輪講・プレゼン
(2)自分で自由にテーマを選ぶ論文執筆(三田祭論文、卒論)
(3)新聞、雑誌などを時事的問題についての紹介・ディスカッション、です。
時期に分けると、3年の春学期は徹底した基礎の養成(上記、神戸(2004)のテキスト、J. Brickley, C. Smith and J. Zimmerman (2016)のテキスト基礎部分)、春学期終わり~夏休み~ゼミ合宿:三田祭論文への準備、秋学期~三田祭:三田祭論文完成・発表、三田祭~秋学期終わり:卒論の構想・下準備、4年春学期~:卒論の段階的な発表、です。2年間の間、Brickley らの教科書(BSZ)などの輪講・プレゼン、時事問題の紹介・議論はコンスタントに行っていく予定です。こうした流れの中で英語を読み込んでいく力はしっかり養いたいと思っています。
03
入ゼミの参考などに、三田論を拝見したいのですが、どうしたらいいでしょうか。
基本的に三田論は、三田祭期間展示場所で公開しております。また、当ホームページ上でも ACTIVITY にて公開しています。
04
先生がどのような授業をされているのか興味があります。授業を聞くことはできますか?
オムニバス(複数の教員が担当する)タイプの授業である産業経済論を担当しています(通常5月)。ゼミの紹介も行う予定ですので是非、出席お願いします。授業を取っていない人も歓迎です。また、三田で秋学期水曜3限(南校舎457)に、3,4年生の学部生向けに比較制度分析の授業を行っています。都合が良い日を選んで聴講してもらっても構いません。
05
ゼミには興味があるのですが、勉強の負担が重そうでバイト、サークル活動と両立するか心配です。
ゼミ(本ゼミ、サブゼミ)はやむを得ない事情のない限り必ず出席が前提です。また、個人の発表を重視するゼミで他のゼミよりも発表機会は多いです。自分の発表を準備する際には、かなり全力集中して取り組む必要があるため、その際は、ゼミの優先順位を必ず一番に考えることができることが条件です。発表を担当する日程は学期前に決まっていますので予定は立てやすいと思います。それが難しい場合は他のゼミを検討してください。
先輩をみていても、通常のバイト、サークル活動の場合、両立は可能と考えています。いずれにせよ、三田の二年間間の中でも勉強に集中できる時期は限られています。三田に来たからにはちょっとは真面目に勉強をしたいという人に来てもらいたいです。
06
体育会に入っていますが、両立は可能でしょうか。
過去に例がありますが、両立が難しく、残念ながら退会した例が多いです。ただし、個々の状況によっても異なると思いますので、是非、事前に相談してください。
07
大学院進学を考えているのですが。
最初から研究者を目指している場合、他のゼミの方が良いかと思います。このゼミは卒業時に企業等へ就職することを前提に、社会人として必要な基礎力を養うことも目標としています。ただし、過去、大学院へ進学した例もありますので、事前に相談お願いします。
08
留学を考えているのですが。
少しでも留学を考えている人は事前に相談をしてください。また、面接の時に必ず申告してください。入ゼミの際、全体の採用人数を留学予定者も見込んで決める必要があるため、前広に事前に把握しておきたいです。
以下、留学しても、ゼミには2年間在籍する(卒業は1年遅れる)ことを前提に説明します。遡及して卒業することを考えている場合は、この次の問の記述を参照してください。このゼミの場合、国際経済分野のゼミ、英語重視ということでゼミに入ってから留学する人はこれまで何人も例があります。留学後は最高学年のとしてリーダーシップを発揮してくれることも多いです。
一方、留学した場合、ゼミの取り組みの観点からいくつかの課題があることも事実です。例えば、3年秋学期から1年留学する場合、三田祭論文を経験することができません。また、どのタイミングで留学する場合でも、ゲーム理論の教科書やBSZは2年間で全体をカバーすることになっているので、留学生は帰国後ゼミでは3年次でやった同じ範囲を勉強するため履修が抜け落ちてしまうという問題があります。
過去の例をみると、4年春学期から留学するケース(ニュージーランドなどの南半球への留学)が3年次で三田祭論文も含めゼミでの基礎をみっちり身に着けた上で留学するので、ゼミの取り組みとの相性も比較的良いと思います。いずれにせよ、留学を考えている方は是非、事前に相談お願いします。
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留学については、3年生の夏から1年間の留学をし、帰国は、3年生の秋学期から始めるのではなく、4年の秋学期に遡及して、卒業することは可能でしょうか。
遡及進級する留学生は基本的に受け入れていません。この研究会ではやはり、2年間の在籍を通じて、様々な力を身に着けていくことが想定されており、途中、留学を挟み、1年間のみの在籍であれば研究会が想定している十分な成果を上げることは難しいと考えています。
特に、留学をした場合、帰国後の1学期はやはり、「浦島太郎」状態から脱し、再び研究会を含め三田での勉強環境に慣れるために費やされることが多く、そのまま卒業となれば、本人も不完全燃焼となってしまい、達成感を感じにくいのではないでしょうか。したがって、留学しても計4年間で卒業したいという希望を持っている人は、やはり、留学の1年間を専門課程のメインと考えることで十分充実した学生生活を送ることができると考えてください。また、どうしても研究会に在籍したい場合は、そうしたタイプの留学生を過去にも受け入れている研究会を検討されることをお勧めします。
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日吉で経済学をちゃんと勉強していなかった(又は単位を落とした)のですが、ゼミに入りたいです。可能でしょうか。成績はどのくらい重視されますか?
成績もある程度加味した上で選考を行います。経済学の初歩にまったくなじみがない人の場合はやはりゼミに入った後、きついと思います。一年時に何らかの理由で必修の「経済学基礎」の成績が悪かった人、経済学に自信のない人は以下の本を読んでおくこと。面接などでチェックするつもりです。入ゼミが決まった後、春休みに取り組む課題図書でもあります。また、2年時に履修する「経済学」への取り組み方も重要と考えており、履修を勧めます。
茂木喜久雄「試験対応 新・らくらくミクロ経済学入門」KS専門書 講談社
平口 良司 ・稲葉 大 「マクロ経済学 -- 入門の「一歩前」から応用まで 新版」有斐閣ストゥディア
小峰隆夫・村田啓子『最新日本経済入門』(第5版)日本評論社
齊藤誠「教養としてのグローバル経済」有斐閣
また、以下の書籍もゼミに入る前の通読を勧めます。
川西 諭『ゲーム理論の思考法』(中経の文庫) 中経出版
伊藤秀史「ひたすら読むエコノミクス」有斐閣
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英語の力を伸ばしたいと思っているのですがTOEICの点もそれほど高くなく、ゼミでついていけるか心配です。
EconomistやMBAコースの英語の教科書を読みこなしていくにはそれなりの読解力が必要ですし、大学受験レベルの英語の基礎がしっかり身についていることが最低条件です。目安としては、TOEICリーディングで300点以上が望ましい(200点台半ばでは厳しいです)と思ってください。
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留年・浪人しているのですが、ゼミに入ることはできますか?
浪人は選考時には全く影響しません(ゼミ生の中には普通に浪人生はいます)。しかし留年の場合は、こちらとしても、ゼミに入ってからも勉強し続けられる生徒かどうかという確証を得たいため、その理由や留年後の過ごし方を問います。