OBOG
社会の第一線で活躍する鶴ゼミのOBOGの皆さんがゼミ生に向けメッセージを書いてくれました!
1期生 R.Hさん
コンサルタント(開発(国際協力)業界)
「木をみて森を見ずですね」
これが、万全の準備をしたプレゼンに対する鶴先生のコメントでした。
日吉で は、サークル・バイトをしながら課題も適度にこなす
「それなりの商学部生」 をしていましたが、
この一言は衝撃的で、純粋に悔しかったです。
その日は飲 み会でしたが、悔しさのあまり、
飲み会後に補足資料を作成し、先生・ゼミ員 宛に配信したのを覚えています。
ゼミ選びで重視していた点は、
①英語の題材を扱う、
②卒業後に「〇〇を勉強 した」と自信をもって言える濃度で取り組むかどうか
といった 2 点で す。
この 2 つで考えると自然といくつかに絞られましたが、
鶴先生のゼミに対 する真剣度合
(職務の片手間ではなく、真剣に学生に向き合う姿勢)
は群を抜いており、鶴ゼミを志望しました。
入ゼミ後は、いい意味で想定外でした。
まず驚いたのは同期の個性です。
聞き手の立場で説明ができる人、本質を突く質問をする人等、刺激的でした。
次に、ゼミの教材(BSZ、The Economist、日経)が予想以上に難しく、
それまでの「試験を通過するための勉強」では議論の土俵にも立てませんでした。
根本 から学ぶ姿勢を変えようと思いました。
最後に、先生のゼミへの本気度です。
冒頭のコメントにあるように、
先生からの質問には「学部生だから」という枕 詞はなく、手加減なしです。
一人の大人として、理解できているかを問われます。
最初はこの想定外の環境についていくのに必死でしたが、
気づいたら「結構しんどいけど、何かを理解するって楽しい」
と思う自分がいました。
とくに、
教材の一つである The Economist は、
理解へのハードルが高い分、得るものが多く、
同期と時間を忘れて議論したのはいい思い出です。
卒業から 3 年が経った今、鶴ゼミを振り返ると、ゼミで常に求められていた
「未知のことを、期限までに徹底的に調べ、理解し、
簡潔に自分の言葉で相手 に伝える」ことは、
今の仕事の基盤となっていると思います。
私の仕事は、開発コンサルタント(国際協力関連のプロジェクトの実施を担う職種)
という職種柄、途上国での活動がメインです。
日本の文脈では考えられないような課題 も多く、
ゼミで常に要求されていた「徹底的に調べる」ことが大事です。
また プロジェクトの実施にあたり、
実施国の関係諸機関と英語で議論し、信頼関係 を築くのも不可欠で、
この点、英語でのプレゼン経験が活きています。
ここまで読むと、「鶴ゼミって大変そう」という印象を受けるかもしれません。
自分の場合、日吉での 2 年間をのらりくらり過ごしていたので、
登るには 高すぎる山だと、はじめは思いました。
それでも、先生・ゼミ生と 2 年間、真剣に切磋琢磨することで、
卒業時には想像以上に壮観な風景をみることができ ました。
社会人になると、
「この仕事は、自分では無謀だ」
と思うような課題に直面することが必ずあると思います。
それでも、
「最初は無謀と思うようなことも、
鶴ゼミでやり切ったのだからなんとかなる。
その後の眺めは素晴らしく、爽快なはずだ」
こういう気概で取り組むだけで、ここぞという時に踏ん 張ることができますし、
また自分が思っている以上に多くのことに対応できます。
長い目で見て、三田での 2 年間、
鶴ゼミという山に挑むのは「あり」だと 思います。
ミャンマー国バガン遺跡からの朝焼け。帰国日の早朝5時くらいから待っていたのですが、残念ながら曇り空。
ベトナム国ハノイ、ホアンキエム湖。毎朝、出勤前にこの湖の周りを走ります。朝は中高年の体操の場、ライトアップをする夜は若者の憩いの場となっています。
ミャンマー出張時の観光資源の視察をしている際の一枚。仏陀にも色々種類があり、髪型によって年代が判別できるらしいです。
ミャンマー国バガン遺跡からの朝焼け。帰国日の早朝5時くらいから待っていたのですが、残念ながら曇り空。